平成27年4月15日(水)
院内において
【加齢黄斑変性症に対するルテインサプリメントの有用性について】
という演題で参天製薬による
院内勉強会を開催いたしました。
スマホやパソコンのヘビーユーザーで
日常からかなりのブルーライトを見ている私には
とても興味深い内容でした。
人間の眼の奥には網膜という部分があり
そこで見たものを映像としてとらえ
視神経から脳に送ることでものを見ているのですが
網膜の中でも黄斑部は見るための細胞が一番集まっており
認識としての視覚のほとんどをここで担っています。
黄斑部とはその名の通り 黄色い色素が豊富にあるために黄色い色をしています。
その黄斑部が加齢とともに変質していくのが
加齢黄斑変性症という病気です。
加齢黄斑変性症の詳しい説明については
こちらをご参照ください
↓
溝上眼科/疾患のはなし/加齢黄斑変性症
加齢黄斑変性症の原因としては
①加齢
②紫外線
③喫煙
④不規則な食事
が挙げられています。
上記の要因以外にも
ブルーライトと酸化ストレスが
加齢黄斑変性症の発症と関連していることが知られています。
これらの要因から加齢黄斑変性症を発症する前や(前駆病変)
すでに萎縮型加齢加齢黄斑変性症を発症している場合でも
抗酸化サプリメントを摂取することが
リスク軽減に有用性があると
日本眼科学会の
加齢黄斑変性症の治療指針で提示されています。
抗酸化サプリメントの一種である ルテインサプリメントの主成分であるルテインは
もともと黄斑部に多く含まれる黄色い色素で
眼の中でブルーライトを吸収したり、抗酸化作用によって炎症を防ぐことで
黄斑部を守る作用をしています。
しかし人間の体内で作ることが出来ず
食餌による摂取でしか増やすことが出来ません 。
ルテインはケールやほうれん草、ブロッコリーなどの
緑黄色野菜に多く含まれていますが、食事だけで充分な量を毎日摂取するのは大変です。
サプリメントで食事で足りない分を補って、いつまでも健康な目を保てるよう心がけるのも病気予防への一歩です。
当院内の待合室に
ルテインサプリメントのサンプルを
ご用意させていただいておりますので
ぜひご自由にお持ち帰りください。
私も加齢黄斑変性症の予防のために
試してみようと思っています。
受付 A.N