6月21日にクーパービジョンさんにより
「遠近両用ソフトコンタクトレンズの処方」について勉強会がありました。
40歳を超えると老視が徐々にでてきます。
老視とは、近くが見えにくくなることをいいます。
ソフトコンタクトレンズを装用している人が老視になった時の対処
・近くが見えにくくなるため、近視の度数を弱める
・片眼を遠見、他眼を近見に矯正する
・遠近両用コンタクトにする
・単焦点コンタクト(遠見)と老眼鏡を併用する
・コンタクトをやめて、遠近両用眼鏡にする
遠近両用ソフトコンタクトレンズの特徴
日本人だと3%の方が使用されています。
遠近両用ソフトコンタクトレンズは見え方、眼につけた感覚には、個人差があります。
近くも遠くもはっきり見えるといったものではなく、遠くの見え方と近くの見え方が同じくらいの見え方になるよう処方していきます。
プロクリアワンデー マルチフォーカル (1日使い捨て)
・乾きにくい、心地いい
→保湿成分MPCを配合しているため ヒアルロン酸の2倍の保湿力
・汚れにくい、安定感がある
→PCハイドロゲルより人の体になじみやすく、汚れにくい
・遠くも近くも、自然な快適さ
→中心部に近用、周辺部に遠用設計されているため近くにピントが合いやすい
・加入度数(近くを見るための度数)は+1.5D
バイオフィニティ マルチフォーカル(2週間使い捨て)
親水性シリコーンマクロモノマーにより
・高い酸素透過性
・やわらかい
・うるおう
・汚れにくい
・レンズの見え方
→中心部に遠用、周辺部に向かって徐々に度数が変化していき、
周辺部に近用の設計となっており、近くから遠くを見るときに違和感がありません。
・加入度数(近くを見るための度数)は+1.0Dと+1.5D
当院でも、適応のある患者さんに、遠近両用コンタクトレンズを使用できるように
準備しております。
視能訓練士 F