兵庫・淡路島で唯一入院施設を持ち最新設備による眼科治療・手術のできる病院 溝上眼科のブログです。

バイオフィニティ・アクティブについて

2/13(水)にバイオフィニティ・アクティブ(デジタルライフサポート2weekコンタクトレンズ)の勉強会がありました。

 

 

 

 

 

 

デジタルデバイス(スマートフォン、タブレット、パソコンなど)の長時間使用により目の疲れを実感している方が多くなり、「スマホ老眼」「IT眼症」などよく聞かれるようになってきました。

 

目の疲れは、目の乾燥感、くもり、かすみ、充血なども引き起こしますし、首や肩や背中のこり、頭痛など目以外にも影響を及ぼします。また、目の疲れを軽減させるために、目薬を点したり、コンタクトをはずしてメガネにかえたり、睡眠をとったり、近業時に適度に目を休めたりしていると思います。

 

目の疲れの原因
* 持続した近業作業による調節負担(近くを見れば見るほど、目の筋肉を使う量は増えます。)
* 複数のデジタルデバイスを使用したときの視線を交代して、焦点を合わせるための調節負担
* スクリーンのまぶしさや文字の大きさに反応して目をしかめたり細めたりするときの過剰運動
* デジタルデバイスの使用しているときの不完全な瞬目

目の調節とは、近くを見るときは水晶体が分厚くなり、遠くを見る時は逆に水晶体が薄くなります。その水晶体を動かしているのが毛様体と呼ばれる筋肉です。

 

 

 

 

 

ぜひスマホ老眼の可能性チェックをやってみましょう!

□ 1日2時間以上スマホを見る。
□ 目が充血している。
□ 目の奥が痛む。
□ スマホ使用後に遠くがぼやける。
□ 画面を少し離すと見やすい。
□ 暗いところだと画面が見えにくい。
□ 頭痛・肩こりがする。

どうでしたか?該当する項目が多いほど、スマホ老眼の可能性があります。

バイオフィニティ・アクティブは、疲れ目の軽減を目指したレンズ設計になっており、遠方の見え方はそのままで、レンズ光学中心に向かってプラス度数の効果を発揮するため、調節時の毛様体筋の負担の軽減が期待できます。また、調節機能解析装置を使った臨床試験においても、デジタルデバイス使用時の調節負担(毛様体筋への負担)を和らげることが示唆されています。

従来のバイオフィニティと同様の処方が可能であり、高酸素透過性をもち、乾燥しにくく、親水性に優れ、汚れにくいシリコーンハイドロゲルレンズを採用し、シリコーン量が少なく柔らかいため装用感が良好です。

20代~40代(50代)で仕事をしている方や10代のスマホ老眼の方におすすめのレンズです。遠近両用レンズは、まだ早いという方にもお試しいただけたらと思います。慣れるまで個人差があるようです。

遠くの見え方より、レンズを使って楽になるかどうかを重視しており、これから新しい時代とともにますます普及してくると思います。当院でも、まだ検討中であり、患者様の症状やニーズに合わせて考えていかなければならないと思っています。

視能訓練士 K