兵庫・淡路島で唯一入院施設を持ち最新設備による眼科治療・手術のできる病院 溝上眼科のブログです。

緑内障と点眼治療(アゾルガ点眼)について

6月24日(水) 院内勉強会を行いました。 テーマは緑内障と点眼薬(アゾルガ)についてです。

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緑内障の定義  視神経と視野に特徴的変化が起こる病気であり、
眼圧を下げることにより視神経障害抑制する。

緑内障の種類
・原発緑内障(原因がない)
*開放隅角緑内障→目のなかの水(房水)の出口がつまり流れにくくなる
*閉塞隅角緑内障→出口にフタをしてしまい、水が出ていかなくなる
・続発緑内障(なんらかの原因で眼圧が上がる)
・発達緑内障(母親のお腹の中にいる時から原因がある)

緑内障は40歳以上の人の約5%が発症する病気です。
加齢とともに有病率が上がる傾向があるにも関わらず1割の人しか治療していない現状があります。
治療している人としていない人では進行度が40%と80%と大きく変わる事がいわれているので、是非定期的に検診を受けましょう。

緑内障の治療としては眼圧を下げ視野障害を進行しないようにすることです
そのために治療としては、点眼薬の投与と定期検査として眼圧検査・視野検査があります。
※視野検査とは見えている範囲を静的視野検査(ハンフリー視野検査)や動的視野検査(ゴールドマン視野検査)という機器を使って調べる検査です。
※点眼薬治療は眼圧を下げる目的及び神経保護作用があります。

今回の研修では点眼薬(アゾルガ)について学びました。
アゾルガはエイゾプトとチモプトール(ともに房水再生抑制)の成分を合わせ持ち同等の効果が得られます。
その他の点眼薬に比べ人の涙液に近いため、しみにくいという特徴があります。
緑内障の点眼薬は副作用も多くありますが、なにより失明しないためには必要不可欠であり早期治療することにより失明のリスクも下がるので点眼薬治療は大事なものになります。

中途失明の原因の一位にもなっている緑内障です。
なにか目に不調を感じたら眼科を受診してほしいと思います。

看護助手S