兵庫・淡路島で唯一入院施設を持ち最新設備による眼科治療・手術のできる病院 溝上眼科のブログです。

院内勉強会  眼瞼痙攣(がんけんけいれん)について

平成27年5月13日(水)
眼瞼痙攣の治療薬『ボトックス注射』について
わかもと製薬株式会社による院内勉強会がありました。

眼瞼痙攣の自覚症状…
・眼の周囲がピクピク動く
・眼を開けづらい
・本人の意思に関わらずまぶたが閉じてくる

初期症状…
・まばたきが多い
・まぶしい
・眼が乾きやすい
・ゴロゴロする
・なんとなく不快 

ドライアイの症状の4割が眼瞼痙攣と診断される可能性があります。

ドライアイの自覚症状…
・まぶしい
・眼が乾きやすい
・ゴロゴロする
・なんとなく不快 等

眼瞼痙攣の特徴…
・眼輪筋の過度な収縮により、不随意な閉瞼がおこる
・両眼性
・眼輪筋の収縮により最初は瞬目が増加
次第に開瞼維持が困難になり閉瞼状態となる。
・高齢者(50~60代)で発症例が高く、男女比は1:2~3

治療法…
・ボトックス療法が第一選択
→眼の周りに6ヵ所注射します(下図)
・遮光眼鏡(サングラス) ←まぶしさを軽減
・内服療法 等

注射

ボトックスについて…
・眼瞼痙攣に有用
・日本では1996年に眼瞼痙攣に対して承認されている
・効果は3~4ヵ月持続
・保険適用の薬
・A型ボツリヌス毒素であるため副作用がおこることがある。

 

今回の勉強会で眼瞼痙攣の初期とドライアイの自覚症状が
一致するということを知りました。
検査時は患者様の主訴を詳しく聞くように努めてまいります。

検査スタッフ F