兵庫・淡路島で唯一入院施設を持ち最新設備による眼科治療・手術のできる病院 溝上眼科のブログです。

院内勉強会(遮光眼鏡の機能と処方)

視能訓練士のKです。

H27年1月28日(水)に東海光学による遮光眼鏡の勉強会を行いました。01018

2030年には、視覚障害者は200万人に達するといわれています。

ロービジョンケアの要望として、1位 近見視の改善 2位 まぶしさの緩和 3位 遠見視の改善があります。

遮光眼鏡の目的は、2位のまぶしさの緩和です。

人が明るさを感じるのは、紫外線と赤外線の間の可視光線の中の中間波長領域ですが、この中の紫外線に近い短波長領域がまぶしさの原因となります。遮光眼鏡は、この短波長領域をカットしてまぶしさを緩和し、明るさに必要な光を通していることに対して、サングラスは、まぶしさを感じる光をある程度カットしているが明るさもカットしてしまうため、少し暗く感じます。このまぶしさをカットすることによってコントラストが向上します。

遮光眼鏡は、補装具の対象です。視覚障害により身体障害者手帳の取得している方と身体障害者手帳を要件としない難病患者指定の方は支給申請することができます。

これから更に勉強して、準備でき次第始めていきたいと思います。