2017年6月7日(水)、大塚製薬による【ドライアイについて】の勉強会が行われました。
※ドライアイとは
涙の乾きなど涙の異常により、目の表面の健康が損なわれる疾患です。様々な要因により涙液層の安定性が低下し、涙および目の傷を伴う慢性疾患で眼不快感や視力低下を伴うとされています。
※涙の構造
涙は、油層、水層、ムチン層という成分から成り立っており、それぞれバランスを保つことで涙の安定性を保っております。ドライアイの患者さまは、この涙の状態が不安定になり、涙が蒸発しやすくなったり、眼表面に傷がつきやすくなります
※ドライアイの症状
目の乾燥感だけでなく、異物感・目の痛み・まぶしさ・目の疲れなど、多彩な慢性の目の不快感を生じます。また、コンタクトレンズが痛い、ものがかすんで見えるなどの症状もドライアイから起きることがあります。
以下のような症状がある方はドライアイかもしれません。
チェック ドライアイ!
□目が疲れる
□目が乾いた感じがする
□ものがかすんで見える
□目に不快感がある
□目が痛い
□目が赤い
□目が重たい感じがする
□光を見るとまぶしい
□目がごろごろする
また、結膜弛緩症の患者さまもドライアイになりやすい要因があるとのことです。
結膜弛緩症とは、加齢に伴って、結膜部分(白目の部分)が弛み、眼表面で涙が留めにくくなります。また、弛んだ結膜が瞼と触れやすくなり、摩擦によって眼表面に傷がつきやすくなります。
※ドライアイの治療薬として、ムコスタ点眼液UD2%についての説明もありました。
ムコスタ点眼液UD2%は、涙の成分であるムチンの産生を促進し、涙の状態を安定させることで、角結膜上皮の障害を改善します。1回1滴、1日4回点眼で、継続して点眼することが必要です。
この点眼液は白色の水性懸濁液のため、一時的に目の前が白くなることや、目がかすむことがあります。また、点眼後は苦味を感じることもあります。
この苦味を少しでも軽減させる方法として、液が喉に流れてこないように、点眼後は目を静かに閉じ、下を向き、目頭を1~5分軽く押さえる。点眼後に目の周りにあふれた液は、清潔なティッシュペーパーなどで拭き取ることが良いそうです。
ドライアイかな・・・と思った方は、一度、眼科医にご相談ください。
看護師 A