9月9日(水) 神経障害性疼痛について 院内勉強会が行われました。
痛みは、体温、脈拍、呼吸、血圧と並んで生きていることを示すサインである。
私達の身体や命を守る役割を持っている。
痛みには、侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛、また両者の要素を併せ持つ 病態がある。
神経障害性疼痛とは、傷は治ったのに痛みだけが残る、病気をきっかけに痛みが続く何かの原因で神経が障害されて痛みが生じる事である。
痛みの治療を行う際に実施される治療は薬物療法です。
薬物療法では様々な薬剤を病態や症状に合わせて使い分けると良い。
主な薬剤は、非ステロイド性鎮痛薬【NSAID】,アセトアミノフェン、ステロイド 麻酔薬などがある。
薬剤であるNSAIDとは、ステロイド以外の抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用 を持った薬剤の 総称で、酵素を抑制して痛みの原因物質プロスタグランジンの 生成を抑えることで痛みを鎮める。
【鎮痛薬ロキソニンとセレコックスとの比較】
鎮痛効果においては同程度であるが、短期投与して胃、十二指腸潰瘍の発症率を 比較した場合、ロキソニン27.6%に対しセレコックス1.4%と、同じ鎮痛効果を持ちながら セレコックスは胃粘膜への障害が少ない。
速効性⇒セレコックス 2時間 ロキソニン 0.79時間
持続性⇒セレコックス 7~8時間 ロキソニン 1.31時間
*何らかの原因による痛みは、大きなストレスを生み他の病気を引き起こす きっかけにも繋がるので、症状にあった治療(薬物治療)が必要になります。