兵庫・淡路島で唯一入院施設を持ち最新設備による眼科治療・手術のできる病院 溝上眼科のブログです。

院内勉強会 『ミケルナ配合点眼液について』

2018年10月24日(水) 大塚製薬による目標眼圧が達成できない患者さんの薬物治療強化のひとつにミケルナ配合点眼液をいう勉強会でした。

ミケルナ配合点眼液は、ミケランLA2%(カルテオロール2%)とキサラタン(ラタノプロスト)の有効成分とする配合剤です

カルテオロールの作用
•ISA∗(内因性交感神経刺激様作用)を有するβ受容体遮断薬である
•眼底血流を増加させます
∗ISAとは・・・アドレナリン受容体に対するパーシャルアゴニスト作用を意味します。

眼圧下降効果
•単剤よりも有意に優れている
•ミケランLA-ラタノプロスト併用と同程度である

使いやすさ
•扱いやすいボトルです
•少ない力で滴下できます
•室温保存ができます
•点眼補助具があります

使用感
良好な点し心地を示しており、副作用は今までの点眼と比べて少なく、防腐剤の『BAC』(ベンザルコニウム塩化物)を含んでいないので、角膜表面にも優しく、角膜のキズが起こりにくい

ミケルナ配合点眼液は、緑内障・高眼圧症の治療薬であり、眼圧を下降させる薬剤です。

ミケルナのみしか使用できませんが、リウマチの方や指先に力が入れられない方でも使用できる点眼補助具もあるということがわかりました。

緑内障点眼は毎日しっかりと点すことが大切なので、さし心地が良いのはとても重要であり、治療を継続することも大切なので、患者様のお役に立てるよう努めたいと思います。

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