診療案内
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緑内障

どんな病気?

緑内障は、日本での失明原因第1位の病気です。
視神経に異常が起こり、目で見た情報がうまく脳に伝わらなくなることで、視野(見える範囲)に障害が起こります。
一度視野が欠けてしまうと治療を行っても戻すことが困難なため、早期発見する必要があります。

正常
初期
中期
末期

緑内障の初期~中期までは、視野が欠けても、脳内で見えない所を補完するため、「自分では異常に気づきにくい」という大変厄介な特徴があります。
※実際に灰色に見えるわけでありません。

原因

「房水」のスムースな流れが妨げられることが主な原因です。

眼の透明な組織は、「房水」から栄養をもらっています。
房水は眼内の毛様体突起でつくられて、眼球の前半部をめぐり、排出管から血液中に吸収されます。
排出管がつまり、房水がスムースに流れなくなると、眼内に房水がたまり、眼球内の圧力(眼圧)が高くなります。
その結果、視神経が圧迫されて障害をうけます。そのために、視野がしだいに狭くなってゆくのが緑内障です。
なかには、眼圧が正常範囲内でも視神経の血液循環の低下、その他で視野の異常がみられる緑内障もあり、最近はこのタイプの患者さんがたくさんいることがあきらかになりました。

緑内障の種類

緑内障は大きく二つの種類に分けられます。

慢性緑内障

5年、10年という単位で少しずつ症状が進行していくため、自覚症状が出たときには病気はかなり進行しています。
末期の状態では視力が落ち、最終的には失明に至ります。

急性緑内障

眼の痛み、頭痛や吐き気がするなど、急激に症状があらわれます。
症状が現れてから1週間〜早くて1日で失明してしまう恐れがあるため、早急に治療が必要になります。

早期発見・早期治療が大切

緑内障により失われた視野は、残念ながら薬や手術によっても回復することができません。
いかに早くみつけて進行を防ぐかが、緑内障治療の重要なポイントです。
早期発見・早期治療ができれば失明を防ぐことは十分可能で、生涯、良好な視機能を保つこともできます。

  • 40歳以上の方
  • 検診で指摘された方
  • 血縁者に緑内障の方がいる場合
  • 近視の強い方

上記に当てはまる方は、定期的に検診を受けられることをお勧めします。